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青年期における発達障害の見つけ方

発達障害は、本人はもちろん周囲も障害と気付きづらいために、かなり成長するまで発見に至らないことも少なくありません。

不登校や引きこもりなどで集団生活と関わりのない環境にいると、他者との違いに周囲も気付かず、障害に対するケアもないままに年を経てしまうことになります。

青年期の発達障害では、いわゆる思春期に抱える問題と発達障害による問題が混同されやすいことが問題となっています。

思春期では、どの子供の成長にも多かれ少なかれ難しい側面があり、周囲を困らせることも多々ありますし、発達障害の場合、問題行動の原因となっているのは脳の障害ですので、時間がたてば治るという種類のものではなく、専門家のもとで治療を受けることが必要とされます。

たとえば不登校や引きこもりなども、本人の性格や意欲のなさによるものではなく、発達障害の二次障害である可能性もあります。

発達障害が原因で他者に対する興味が持てず、また集団生活に馴染むことのできない歯がゆさから不登校に陥っているケースも見られますし、そのような自分自身の将来に不安を感じ、悲観的になってしまう患者も多く、ますます無気力になっていくという悪循環が起こるようです。

発達障害の症状改善や、コミュニケーション能力の向上には、専門家による訓練が有効です。発達障害の二次障害として不登校になってしまっている場合には、訓練で社会性を磨くことが不登校を解消するためのきっかけになることもありますが、無理に受診させることは患者本人の不信感をあおることになりますから、焦らず慎重に改善への努力をしていきましょう。

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