アスペルガー症候群の現状

アスペルガー症候群という病名は、近年色々な場所で目にするようになりましたが、具体的にどういった病気で、どのような症状があるのかについては、まだまだ認知度が低いと言わざるを得ません。

アスペルガー症候群は発達障害の一種ですが、発達障害の中でも特に発症率が高いと言われています。診断を受けている人だけでも70人に1人の発症率ですが、症状が軽いために診断を受けていない人も多数いるとされており、それらの潜在患者の数を合わせると、発症率はさらに上がると言われています。

アスペルガー症候群の特徴は、自閉症と似た症状を持ちながらも、知的能力と運動能力には問題がないということです。知的レベルに関して言えば、むしろ一般的なレベルよりも高い才能を発揮する場合も多く、このことからも障害を持っていることをなかなか理解されないようです。障害に気付かないまま成人するケースや、診断がつかないまま亡くなる人も少なくないと言われています。

アスペルガー症候群の症状としては、自閉症と同じく社会性に乏しくコミュニケーション能力が低いことが挙げられます。これは他人の気持ちを読み取ることができないためで、表情や言葉から相手の気持ちを察することが困難であるために起こります。

アスペルガー症候群の患者は一般社会に出ている人も多いですが、人間関係のトラブルに陥っているケースが多いと言われています。

アスペルガー症候群の患者は一見健常者と変わらないことからも、問題のある部分を矯正できるのではないかと考える家族や友人もいるようですが、発達障害は脳の障害によるものです。専門機関でしかるべき治療を受け、改善されることをおすすめします。

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