発達障害の治療に有効な療法

発達障害には治療法が確立されていないものもありますが、多くの発達障害に有効だとされているのが心理療法です。心理面からのアプローチにより、問題行動の原因を究明し、治療に役立てることが可能だと言われています。

発達障害における心理療法では、患者の様子を観察したり、グループで話し合わせるという方法が取られています。心理療法を行うのは医師や臨床心理士、カウンセラーなどですが、いずれの場合にも発達障害に精通している人が行うことになっています。

発達障害では子供が治療を受けるケースも多く、その場合には親の意見を多く取り入れます。と言うのも、子供の場合は感じたことを言葉で表現しきれないことも多いため、親の意見が必要不可欠になるためです。子供の場合は、親の意見を聞いた上で患者本人の行動を観察し、問題の原因を探るという方法が用いられます。

その他、力動的心理療法や対人関係療法、認知療法も有効だと言われています。力動的心理療法は、こだわりの強さがどのような場面で強く現れるのかを観察し、対処法を探るというものです。また対人関係療法ではコミュニケーション指導を行い、対人トラブルを避ける術を学びます。

認知療法では、問題行動を認識させることを目標とします。発達障害の子供は、やってはいけないと言われることを何度も繰り返したりしますが、それはその行動によって起こり得る危険や問題に考えが及ばないためです。認知療法を行うことで、行動の問題点を認識し、問題行動を繰り返さないように促します。

カテゴリのトップへ
トップページへ

Copyright(c)発達障害の現状と注意点