発達障害診断のための検査

発達障害は、早期発見による早期療育が有効だとされています。そのために、疑問が生じたらまず検査を受けるのがお勧めなのですが、発達障害はどのような検査で診断されるのでしょうか。

発達の度合いを発達指数((Developmental Quotient:DQ)で表し、療育に役立てる検査が新版K式発達検査2001です。発達検査の多くが乳幼児から就学前の幼児までを対象としているのに対し、この検査は全ての年齢に使用できるのが特徴です。また遠城寺式乳幼児分析的発達検査法では、言語に対する理解度や対人スキルなどの角度から発達の度合いを調べることができます。

発達検査は主に発達障害を診断するのに利用されていますが、それ以外の目的でも多く使われているのが知能検査です。知能検査は、障害者認定や学習指導などの目的に応じて知能を測定するための検査です。田中A-2式知能検査やウェクスラー式知能検査(WISC-㈽:Wechsler Intelligence Scale for Children-Third Edition)が有名です。

性格検査と呼ばれる検査では、ロールシャッハテストやエゴグラム、内田クレペリン精神検査などがよく行われています。これらの検査では投影法・作業検査法・質問紙法の3つのカテゴリーから質問が出されます。

いずれの検査においても、対象者の年齢を考慮の上、適した検査が選ばれるようになっています。発達障害の対処で大切なのは、性格な診断を受けた上で最適な治療を受けることです。そのためには、専門家による検査を受けることが第一歩ですから、不安に思うことがある場合は早めに検査を受けることをお勧めします。


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Copyright(c)発達障害の現状と注意点