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自閉症の現状
発達障害の中でも最も広く知られているのが、自閉症です。現在では自閉症という言葉を知らない人はほとんどなく、世間における認知度もかなり高まっています。自閉症は自閉性障害の略で、別名カナー症候群とも呼ばれる発達障害です。
自閉症は高機能自閉症とサヴァン症候群に分類され、発症率は1000分の1と言われています。女子より男子の発症率が高く、男女比は4:1です。自閉症の症状は個人差が大きく、軽症の場合を含めると発症率は100分の1とも言われています。
原因は先天性の脳機能障害ですが、生後すぐに分かるものではなく、2~3歳頃から症状が現れるとされています。これは言葉を話し、他者とのコミュニケーションを取るようになってからでないと判断がつかないためです。
自閉症の診断の際には、コミュニケーション能力・社会性・想像力の3つが欠如しているかどうかが診断条件となります。
自閉症児は他者とのコミュニケーションをうまく取れないため、会話が成り立たない、オウム返しをするなどの症状が見られます。また他人に興味を示さず、自分なりのこだわりに固執する習性があります。
特定の物ばかりを集めたり、日常の習慣や予定が変更されることを極端に嫌がるのも多く見られる特徴です。また音に過敏になる、落ち着きがない、偏食などの症状が現れるケースもしばしば見られます。
自閉症の症状には個人差があり、外から見ただけでは障害があることが分からない子供もいます。そのため診断がつくまでは、障害児本人も親もトラブルの原因が分からず、周囲からの理解も得られず発達障害で辛い思いをすることがあるようです。
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