広汎性発達障害の現状

発達障害の中でも多く見られるのが、広汎性発達障害です。
広汎性発達障害は、PDD(Pervasive Developmental Disorders)とも呼ばれ、社会生活を営む上で問題が生じる障害の総称です。

PDDには自閉症をはじめ、アスペルガー症候群、小児期崩壊性障害、レット障害、その他の広汎性発達障害の5種類があります。

広汎性発達障害のうち最も多いのは自閉症とアスペルガー症候群で、小児期崩壊性障害とレット障害は発症率が低いとされています。

発達障害の症状はあっても発症年齢が遅かったり、条件を満たしていない場合にはその他の広汎性発達障害とされ、自閉症の症状はあるが知能の遅れが見られない場合には非定型自閉症(Including Atypical Autism)に分類されます。

広汎性発達障害は大きく分けて、自閉症・高機能自閉症・アスペルガー症候群の3つにカテゴライズされます。

知的障害がある場合には自閉症と分類されますが、知能に問題はなく言葉のみに問題がある場合には高機能自閉症と呼ばれます。また知能にも言葉にも問題がないものをアスペルガー症候群と分類します。

知的障害のある自閉症などの場合、一見して障害者だと分かることも多いですが、アスペルガー症候群の場合は本人も周りも障害に気付いていないケースも少なくありません。

アスペルガー症候群の場合は見た目は健常者と全く変わらず、知能も言葉も問題がないために、障害に気付かないまま大人になってしまう人も多いようです。そのためアスペルガー症候群が認知されたのは、ここ30年くらいのことです。


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